No.14 講座 アートマネジメント/ワークショップ研修会
(音楽・演劇・ダンス)

文化振興における人材育成の種まき講座

学校教育や地域での文化プログラム企画とそのコーディネートをするマネジメント人材、および学校教育や地域に寄与するワークショップを行うことのできるアーティスト人材を育成する。そのため、ホール職員、ホールボランティア、NPO法人、そして音楽・演劇・ダンス分野のアーティストを対象として、マネジメントとアーティストの双方が一緒に学ぶ研修会を開催。研修会では、文化政策、コーディネート論、企画立案、ワークショップ論など、集中講座を通じて双方がお互いの特性を理解し合いながら、公的資金による事業の目的を共通理解することで、プログラムの企画や質の向上を目指す。研修の成果は翌月、県内3か所で成果発表公演として披露する。

イベント概要

開催日 2023年10月28日、29日(土、日)
2023年11月25日、26日(土、日)
時間 10月28日(土)9:00~20:15
10月29日(日)9:00~18:00
11月25日(土)9:00~20:10
11月26日(日)9:00~18:00
会場 とうほう・みんなの文化センター
福島県文化センター
福島市 春日町 5-54
出演者等

講師

中川 幾郎  帝塚山大学法学部 名誉教授/日本文化政策学会顧問

森本 真也子 NPO法人子ども文化地域コーディネーター協会 理事

楠原 竜也  玉川大学芸術学部 准教授

杉山 智恵子 東京芸術大学音楽学部 非常勤講師

松井 憲太郎 富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ 前館長

戸倉 深希子 福島県教育委員会 主任社会教育主事

田島 佑規  骨董通り法律事務所 弁護士

 

【講座内容】

文化政策入門/コーディネート論/指導案作成/企画立案/ワークショップ論/アイスブレーク/演劇・身体表現ワークショップ/リトミック ほか

紹介文

プログラム

1日目/10月28日(土)
講師・タイトル 講座内容
9:00-9:10
開講式
講座開催の主旨と目的
(県財団職員)
9:15-12:25
講師:楠原 竜也
ワークショップⅠ
イントロダクション・ワークショップ体験
ワークショップ体験を通して、初めて出会う参加者同士が、身体を動かしながらお互いを知り合います。自分を発見し、同時に一緒に活動する人のことも発見、理解していきます。
昼食
13:25-14:55
講師:中川 幾郎
   (コーディネーター:森本 真也子)

地域社会における文化の必要性
現代の地域社会の現状を学び、文化の必要性を改めて考えます。
15:05-16:25
講師:杉山 智恵子
ワークショップⅡ・リトミック1
今回経験する『リトミック』とは何でしょう?幼児教育のノウハウを学ぶの?いいえ違います。本物のダルクローズ・リトミックを経験します。ダルクローズ・リトミックは音楽を深く理解する為のメソッドで、芸術や教育の中で、音楽と響き合う心と身体づくりに活用されています。近年は、企業研修でも取入れられていますが、本講座ではダルクローズの教育理念をしっかり捉え、生きたリズムで各自の資質を磨く手法を、学校教育や人材研修でのメソッドとなるようヒントを得ていただきます。
〈講座内容〉
ダルクローズ・リトミックとは何か?
何故音楽をするのに動くのか?
リズム・ソルフェージュ・即興の3部門を全て座学ではなく、動きながら楽しく体験して頂き、全体像を掴んで頂きます。
16:35-18:05
講師:中川 幾郎
文化政策入門Ⅰ
日本における文化政策の概要について学びます。
休憩
19:05-20:25
講師:杉山 智恵子
ワークショップⅢ・リトミック2
ダルクローズの考えた教育理念を正しく理解ながら、対象者別に教案の立て方を考える。また様々な音使いを身につけ活用できるようにする。(ピアノや打楽器で人を動かす)

 

2日目/10月29日(日)
講師・タイトル 講座内容
9:00-9:10
各種連絡
(県財団職員)
9:10-10:40
講師:戸倉 深希子
指導案Ⅰ
学校教育の学習指導要領、授業計画、指導案、子どもへの配慮事項などを学びます。
10:50-12:20
講師:森本 真也子
コーディネーターの役割と必要性Ⅰ
コーディネーターは必要か、役割は何か、どのように社会に位置付けるか、を学びます。
昼食
13:20-14:50
講師:中川 幾郎
コーディネーターの役割と必要性Ⅱ
文化政策・地方自治体からみた時の客観的コーディネーターの役割・位置を学びます。
15:00-16:30
講師:森本 真也子
コーディネータ論Ⅰ
グループ割
観客対象をしぼる→集客も含めたプランニング
具体的なグループワークをイメージしながら、コーディネーターの役割を考えます。
16:40-18:00
講師:杉山 智恵子
ワークショップⅣ・リトミック3
実例を紹介しながらBody Percussionを体験する。音と動きを研究しプラスティックアニメを創作し発表し合って検証する。
まとめとして、ダルクローズ・リトミックを体験し活用することが、どのような事に繋がっていくのかを考察する。
18:00-18:10
各種連絡
(県財団職員)

 

3日目/11月25日(土)
講師・タイトル 講座内容
9:00-9:10
各種連絡
(県財団職員)
9:10-10:40
講師:戸倉 深希子
指導案Ⅱ
前掲を参照
10:50-12:20
講師:森本 真也子
コーディネータ論Ⅱ
具体的な事例を紹介しながらコーディネーターの役割を学びます。
昼食
13:20-14:50
講師:中川 幾郎
文化政策入門Ⅱ
今必要とされている、地方自治体における文化政策について学び、自分自身のあり方・存在について考えます。
15:00-16:30
講師:松井 憲太郎
公立文化施設の役割Ⅰ
富士見市民文化会館キラリふじみ(埼玉県富士見市)の活動をモデルに、地域における公立文化施設の役割と機能を考えます。
16:40-18:10
講師:松井 憲太郎/中川 幾郎
公立文化施設の役割Ⅱ
キラリふじみの事例を叩き台に、講師と受講者全員で、公立文化施設の地域における役割や機能についてディスカッションします。
休憩
19:10-20:10
講師:中川 幾郎/森本 真也子/松井 憲太郎
グループワークⅠ
翌日のグループワークにむけて、顔合わせ・イメージの出し合いを行います。

 

4日目/11月26日(日)
講師・タイトル 講座内容
9:00-9:10
各種連絡
(県財団職員)
9:10-10:40
講師:田島 佑規
権利と契約
人権、舞台芸術、著作権に関わる様々な権利や契約の必要性を学びます。
10:50-12:20
講師:楠原 竜也
ワークショップⅤ
午後のグループワークへ向けて、心と身体を解きほぐしながら、お互いにアイデアを共有し膨らませていくことを、全身体的に体験していきます。
昼食
講師:中川 幾郎/森本 真也子/松井 憲太郎/楠原 竜也
13:20-14:40 グループワークⅡ
14:50-16:10 グループワークⅢ
16:20-17:50 グループワーク発表・講評
12月の「対話型鑑賞公演」にむけてのグループワークを行います。
17:50-18:00
閉講式・各種連絡
(県財団職員)

 
 

プロフィール

中川 幾郎 (なかがわ いくお)

地方自治論、行政学、都市政策、文化政策専攻。主に自治体文化条例の原案づくり、文化基本計画策定、新規文化事業の企画と実践、公共ホールの経営改革や経営戦略づくり、文化事業の事業評価、政策評価システムづくり、指定管理者制度では、選定基準づくり、選定委員などに携わる。これまでに滋賀県、奈良県、堺市、奈良市の文化審議会会長を務め、現在は東大阪市、池田市、河内長野市、神戸市、近江八幡市、草津市、伊賀市、四日市市、高浜市、酒田市、北上市などの文化審議会、参画協働審議会、行財政改革審議会、総合計画審議会の会長などを務める。自治体学会顧問、日本文化政策学会顧問。著書「地域自治のしくみづくり」「分権時代の自治体文化政策」など多数。

 

森本 真也子(もりもと まやこ)

東京学芸大学幼稚園教育養成課程卒業。地域における子どもの活動や場づくりに興味を持ち、地域文化団体に就職。以来30数年にわたり、東京都内・首都圏・全国で関連の仕事に従事。“すべての子どもたちに文化権の保障を!”をミッションとするNPO法人子どもと文化全国フォーラムを2017年設立。現在、NPO法人子どもと文化全国フォーラム代表理事/NPO法人子ども文化地域コーディネーター協会理事/子どもと舞台芸術大博覧会実行委員会事務局長/(公社)全国公立文化施設協会コーディネーター/青梅市文化交流センター・コーディネーターを務める。

 

楠原 竜也 (くすはら たつや)

振付家・ダンサー。玉川大学文学部芸術学科演劇専攻卒業。在学中にロンドン・ラバンセンターに留学。東京学芸大学大学院教育学研究科総合教育開発専攻修士課程修了。『多くの方にHAPPYを届ける』をテーマに作品を創作。国内だけでなくニューヨークをはじめ海外でも公演を行う。テレーサ・ルドヴィコ(イタリア)演出『雪の女王』、『にんぎょひめ』、『旅とあいつとお姫さま』に出演し、俳優としても活動する。また、幼稚園・保育園・小中高等学校、児童養護施設等へのアウトリーチや親子、幼児から一般の方への公募ワークショップも積極的に取り組み、表現活動と教育活動を同時に実現することを目指している。玉川大学芸術学部演劇・舞踊学科准教授。

 

杉山 智恵子 (すぎやま ちえこ)

打楽器・マリンバ奏者。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。日本打楽器協会常任理事、元日本ジャック=ダルクローズ協会理事、元東京吹奏楽団団員。
2000年にダルクローズ・リトミック国際サーティフィケイトを取得。2001年カーネギーメロン大学(米)リトミックトレーニングセンターでの国際大会で、打楽器の専門分野を活かしたワークショップで好評を博す。ダルクローズ・リトミック=幼児教育だけではなく、音楽表現(生きたリズム)の位置付けで多くの大学で講座を持つ。近年は『プロフェッショナルな演奏家の立場』から、一般企業などにも招聘され、リトミックを活かした自己啓発セミナーを担当するなどフィールドを広げている。東京藝術大学及び附属高等学校、桐朋学園大学音楽学部、埼玉大学教育学部、聖徳大学・同大学生涯教育、金城学院大学、昭和音楽大学、警察音楽隊の講師を務める。

 

松井 憲太郎 (まつい けんたろう)

1981年~96年まで劇団黒テントに在籍。その間、劇団外では、イベント制作や劇場運営コンサルタントを手がける。90年から世田谷パブリックシアターの設立準備にたずさわり、97年の開館から学芸課長やプログラム・ディレクターなどを務め、舞台作品のプロデュースや企画全般とともに、レクチャー・ワークショップ・リーディング・劇場誌の編集発行等の学芸活動を統括。国内外のアーティストや劇場と数多くの共同制作に取り組み、海外のザルツブルク芸術祭やアヴィニョン演劇祭、コリーヌ国立劇場(フランス)、パリ市立劇場等でプロデュース作品が招聘上演された。2010年4月〜22年3月まで、富士見市民文化会館キラリふじみの館長を務めた。学習院大学大学院非常勤講師。公益財団法人キラリ財団マネージャー。

 

戸倉 深希子(とくら みきこ)

福島県教育庁社会教育課 主任社会教育主事。1996年 福島県公立中学校国語科教員として採用され、28年目となる。その間、社会教育主事として勤務。社会教育に魅せられて、学校でも地域と学校を結ぶ教育を展開する。社会教育士。初級教育カウンセラー。防災教育教材「さすけなぶる」ファシリテーター。

 

田島 佑規(たじま ゆうき)

骨董通り法律事務所 弁護士。2015年京都大学法科大学院修了。2016年弁護士登録。アート、演劇・ライブイベント、映像、出版、デザイン等の分野における法務サポートを中心的に行う。クリエイティブ業界を対象に無料法律相談窓口等を提供する「デザイナー法務小僧(https://d-kozo.com/)」企画・運営。共著として『エンタテインメント法実務』(弘文堂)・『はじめての演劇』(日本演出者協会)ほか。京都大学大学院・芸術文化観光専門職大学非常勤講師、文化庁EPAD事業(緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業)権利処理チーフ、一般社団法人緊急事態舞台芸術ネットワーク事務局なども務める。

チケット情報

1,000円(4日分)

チケット購入

〈窓口・お電話での申込み〉

(福島市)とうほう・みんなの文化センター(福島県文化センター)TEL.024-534-9191

〈インターネットでの申込み〉

申込みはこちら

お問い合わせ とうほう・みんなの文化センター(福島県文化センター)
TEL. 024-534-9191  
Mail. culture@fcp.or.jp
主催

公益財団法人 福島県文化振興財団 /
公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会

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